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2023.03.07
チョコレート中毒と誤飲
毎年の事ですが、バレンタインの頃には、チョコレートの誤飲が増えます。
チョコレート中毒はチョコレートの中に含まれるカフェインやテオブロミンの摂取により起こります。
カカオが多いチョコレートや製菓用の無糖チョコレートはテオブロミンを多く含み危険度は増します。
また乾燥ココアの粉末はテオブロミンをより多く含みますので、少量でも中毒を起こす可能性があります。
食べた量が中毒を起こす可能性が高い場合は、ご来院いただき吐かす(催吐)処置をします。
食べてしまった場合はできるだけ早い処置が好ましいです。
その他、腸閉塞を起こす恐れがある物を食べた場合も、状況により催吐処置をしますが、
飲み込んでしまった物を吐かすと、他の物も出てくる場合が多いです。
2日前にサランラップを飲み込んでしまったという子に催吐処置をすると、
サランラップ以外にカーペットのような物と、シリコンのボールのような物が出てきました。
一つ異物を飲み込んでいると、また次の物を飲み込む事があると聞きますが、
この子の場合もそうだったのかもしれません。
異物の多くは胃の中にあるうちは、あまり症状を出しませんが、腸に流れていって、
腸閉塞を起こすと嘔吐や食欲不振などの症状が出ます。
そうなると開腹手術により摘出する事になります。
ペットが届くところに、食べてしまえるものを置かないようにし、
目を離すときは、ケージに入れておく事も大切です。
ちょっとした工夫や手間で、ペットの事故は防ぐことができます。
事故のない健やかな暮らしになりますようにと願います。
※写真は飼い主様の了承を得て掲載させていただきました。
ご厚意に感謝いたします。